ことばの教室担当 成長記録

ことばの教室担当になって3年目。自分で成長するために勉強してきたこと(構音障害や吃音など)を今後担当になる方の参考になるように自分の経験や本・サイトなどを紹介してブログに記録していきたいと思います。

初めてことばの教室担当になる方へ

「来年度ことばの教室担当になって」と言われたら

私の学校は金曜日に卒業式,明日が修了式です。(金曜日に修了式まで終わった学校もあると思います。)そう,年度末です。大好きな子どもたちとの別れは寂しくもありますが,次の年度での子どもたちとの出会いも楽しみなものです。そう,来年の人事が決まっていきます。大きな主任クラスから決まっていくと思いますが,何年生担任かな,と思っていると「来年度ことばの教室担当になって」と言われる先生もいるはずです。え,ことばの教室って何,どうすればいいの?という方はこのブログをお読みください,と言いたいのですが,いくつかお勧めをまとめていきます。

 

1 まず前任者に話を聞きましょう。

 私の場合は複数担当だったので,私が初めてでも,先輩に聞きながら進めることができました。しかし,全国のことばの教室担当は1人体制が多いと思います。私の県でも,複数配置は県内で4校だったと思います。つまり,1人で全てしないといけないのです。年度末で前任者がいるうちに話を聞きましょう。もし,幸運にも前任者が残る(異動しない)場合はいつでも聞けます。しかし,多いのが長い間担当した先生が異動になって次の経験のない方に決まることがあります。(ひどい時には,転任してきたらことばの教室を立ち上げるからよろしくということもあるようです。)ことばの教室によって一年間の流れや入級・終了の基準が異なることがあります。できる限り話を聞いてメモりましょう。

 

2 本を注文しましょう。

 以前も書きましたが,まず2冊準備したいので,本屋かネットで手に入れましょう。(教室においてある場合もあります。)下の記事で紹介したものです。

kotobanokyoushitsu.hatenablog.com 

 kotobanokyoushitsu.hatenablog.com

 

3 ネットで学びましょう。

 本も大事ですが,どうしても実際の指導のやり方は目の前で見ないとイメージしにくいです。そこで大切なのがネットで学ぶことです。特別支援関係でよく聞くこのサイト

www.nise.go.jp

特別支援関係の教員なら講演やアンケートなどで目に触れることが多いと思います。ことばの教室もそうです。その中でことばの教室で行う構音訓練(発音指導)について紹介しているサイトがあります。

matisse.nise.go.jp

また,保護者用のサイトもあります。

forum.nise.go.jp

子どもではなく,子ども役の大人ですが,実際の指導の流れが短い動画で紹介されているので,大変わかりやすいです。(Adobe Flash Playerです。ブラウザの許可が必要な場合があります。)ボリューム満点で,一通り学ぶことができます。極端な話,本が間に合わなかったら,このサイトだけでも,ひとまずはスタートできます。特に,カ行とサ行・タ行とことばの教室で最も多い構音障害の指導方法を学べます。

 

ただ,最後に触れられている異常構音の側音化構音も非常に多く,時間がかかる構音障害です。これにについては説明が少ないです。基本となる舌の練習があるので,その練習をしていきましょう。さらに足りない部分は,自分で学ぶ必要があると思います。また,異常構音の音,歪み(ひずみ)を判断できるようになるのに時間がかかるかもしれません。(私は半年位かかって判別できるようになりました。)

 

4 道具を準備しましょう。

 これも以前書いた記事で書きましたが,学級担任とは異なる道具が必要となることがあります。

 

kotobanokyoushitsu.hatenablog.com

 ここに紹介した以外にも,指導の時にお菓子を使うときもあります。(絶対ではないのですが,子どもたちが集中できることもあるので,使うことも多いです。)

 

ここまでが準備の最低ラインかな,と思います。実際に新年度が始まると通級開始の手続きなどが始まって忙しくなると思います。もし,1人担当だと先輩がいると質問できますが,そうでない場合は近隣のことばの教室や県難言などを探して質問していきましょう。自主研修をする所もあると思います。全難言は以前紹介したこちらです。

 

kotobanokyoushitsu.hatenablog.com

 また,同じく,以前の記事で書きましたが,毎年夏に開催されている全難言の「はじめのいっぽ」というセミナー・研修があるので,抽選で当たらないこともありますが,受講を強くお勧めします。

 

kotobanokyoushitsu.hatenablog.com

 

この記事は随時加筆修正していきたいと思います。