吃音を考えるマンガ どどどもる私。~吃音って知ってる?~
吃音当事者の視点で書かれたマンガ
吃音症の作者である安藤たかゆきさんの四コママンガ集です。四コマが集まって第○話という形で第3話まで載っています。44ページとすぐに読み終わります。216円という格安なので,気楽に買えます。唯一Kindle等の電子版しかないので,紙の本で欲しい方は読めないところが難点でしょぅか。デジタルコミックのCOMIC維新という所から出ているようです。サンプルもあるので,良かったらご覧ください。
ことばの教室で吃音に向き合うことに
以前の記事で書いたように私はことばの教室担当になって3年目が終わる所ですが,今まで担当した子どもたちはほぼ構音障害(発音が苦手な子どもたち)でした。今年度初めて吃音の男の子の担当をすることになって,今まで知識として知っていただけだったのが,より深く向き合うことになりました。
そのときに大事だなと思ったのは,吃音の子どもは話し方は特別かもしれないけど,特別扱いしすぎたらいけないんじゃないかな,と言うことです。わかりにくくてすみません。吃音の方の中には,自分の吃音が気になったり,人前で話したくなくなったりする方もいます。でも,話したいという思いを持っている吃音者は話し方よりも話す内容を伝えたい,聞いて欲しいのだと思います。
吃音者もいろんな方がいるので,絶対こうするべきというのはないと思います。本人や保護者の思いなどによってどのようにするか決めていくことになります。ただ,事前の知識として吃音者の考えていることを知ることは大切だと思います。
ということで,当事者の書いたマンガは大変参考になると思うのです。以前書いた下の記事。
kotobanokyoushitsu.hatenablog.com
こちらも参考になります。
そして,今回の「どどどもる私。~吃音って知ってる?~」は,吃音の当事者である作者が経験したことや考えていることをありのままに書いてあります。なるほど,そんな楓に思っているのか,と考えさせられます。「吃音でよかった」とまで書いてある所もあって,とらえ方というか考え方がすごいと思います。続刊することを楽しみにしています。
個人的に,1~3話の最後の方にある四コマにメッセージが込められていて,いいなぁ,と思います。よかったら読んでみてください。上のリンクはサンプルもあるのでいいと思います。一応Amazonのも貼っておきます。
どどどもる私。?吃音って知ってる??(1) (COMIC維新りあら)
- 作者: 安藤たかゆき
- 出版社/メーカー: WコミックスZR
- 発売日: 2017/11/03
- メディア: Kindle版
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作者のTwitterもあったので,貼っておきます。
ん,将棋マンガも書かれているみたいです。将棋も好きなので読んでみます。